探偵事務所には浮気問題や行方不明者の所在確認、信用調査など様々な調査依頼が寄せられます。
そうした相談の中に盗聴器があるか調べてほしいとの相談が後を絶ちません。
実際に色々なトラブルを抱えて盗聴器を疑い調べるケースもあるのですが多くの場合、盗聴器だけではなく壁の中にカメラが仕掛けられている、とか毎日のように隣人が侵入して盗みをされる、などなどの非現実的な訴えをされる方がとても多いことに探偵を始めた当初は困惑していました。
酷いケースでは壁から光が出ているとか天井から声がするなどと幻覚や幻聴を訴えてくる方も少なくありません。
こうした調査は困り果てたご家族からの依頼の場合もあります。
私も医師ではないので断定はできませんがこれらの訴えをされる方の一部は統合失調症(精神分裂症)という心の病を患っている可能性が考えられます。
この病について調べてみると100人に1人がかかる病ということで決して珍しい病ではなく誰が患ってもおかしくない病ということです。
正しい治療をすればかなり症状は改善されるということです
私たちの経験では、統合失調症を患うと多くの場合、自分自身では病気に気が付きません。
あなたのご家族、ご友人に非現実的な訴えを(盗聴器がある、尾行、監視されている、幻聴、幻覚等)している方がいれば一度、心療内科を受診されることをお勧めします。
病を放置しておくとどんどん症状が悪化して最後には社会生活が営めなくなることもあります。
統合失調症に共通する症状は、2002年まで精神分裂症と呼ばれていました。
自閉などの脳の疲弊によって、幻覚や妄想を発症しそのため、患者が本来持っていた知的水準や身体能力から期待される役割遂行能力が著しく劣り、回復には治療や社会的な援助が必要になる。
<被害妄想>
「近所の住民に嫌がらせをされる」「通行人がすれ違いざまに自分に悪口を言う」などと思い込む。家の中にほこりを隣人にまかれているとか、すれ違う人、全員が自分を見てくるなど
<注察妄想>
誰かに監視されていると思い込む「誰かが自分を見張っている」「盗聴されている」「カメラなどで監視されている」と思いこむ
<追跡妄想>
何かの組織や誰かに狙われていると思い込む 特定の秘密結社や宗教団体に狙われていると相談されたこともあります
<嫉妬妄想>
パートナーが不貞を行っている等と思い込む。いくら調査しても浮気の事実がないケースの一部はこれらの妄想によるものと思います。
妄想で浮気調査をする場合は夜中に家を抜け出しているとか、深夜、自宅に女を呼び込んでいるなどと、やはり非現実的な状況での浮気を疑っている場合が多いのが特徴です
<恋愛妄想>
異性に愛されていると思い込む。まだ交際していない異性が自分に好意を持っていると思い込む。
ストーカー的なトラブルに
<被毒妄想>
自宅に何者かが侵入して毒を入れられていると思い込み自宅の調味料をすべて持ち歩いていた依頼人がいました
<物理的被害妄想>
光線や電波、電磁波などで攻撃されていると思いこむ。
これらの様々な妄想や幻聴、幻覚の症状が重なって現れることが多く、私たちも相談に来られた時のヒヤリングが統合失調の可能性を見極めて依頼人を守るための大切な判断材料になっています。